spacegomi

家のspacegomiのレビュー・感想・評価

(1997年製作の映画)
4.4
食器の重なる音。鳥、犬、馬の鳴き声。窓から射す光と影。並べられた裸体。窮屈な家に充満する息苦しさや不穏さから一転、屋外のシーンの開放感たるや。他のバルタス作品に比べて東ヨーロッパの地政学的なものへの関心は薄くて、母親とのパーソナルな記憶をアートに全振りしたような作品。ストーリーラインなってあってないようなもんだし、何が何だかさっぱりわからないが、氷上に煌めく花火をただ眺めていられるだけで、サイコーである。人形劇好き。
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