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ニーナ・シモン 魂の歌のKYのレビュー・感想・評価

ニーナ・シモン 魂の歌(2015年製作の映画)
3.5
アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞ノミネート中。
黒人女性SSWニーナ・シモンの伝記映画。なぜ彼女が表舞台から消えたのかを扱う内容だけど、まずはとりあえずこの曲を聴くべし。

http://youtu.be/L5jI9I03q8E

公民権運動での活躍とか夫のDVに耐えたりその影響で今度は自身が娘の虐待したり波乱万丈な人生を描いてる映画なんだけどそこは意外とどうでも良いというか、彼女の曲・歌声・歌詞で全てが説明できてしまう。その意味では映画としての質の面白さは殆どないと言っていい。

彼女がピアノを弾いて歌う姿を見るだけで熱いものを感じる。クラシックピアニストになる夢が黒人である故に絶たれるも、天はピアノの才と同等に歌手としての作詞家としての才を与えたわけで、彼女は自分にしかできないことに挑戦していく。

貼ったYoutubeの曲の通り、彼女の存在を認識する手段は政治的のもとでもなんでもなく彼女の手が弾くピアノと彼女の口から出る歌と、その他もろもろ彼女の体全て。だから見たことない人はまずは彼女のライヴ動画を見るべき。
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