トノモトショウ

ポンヌフの恋人のトノモトショウのレビュー・感想・評価

ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)
4.0
ボサボサの髪、薄汚れた服、そして眼帯という姿のビノシュだが、どの出演作品の中でも断トツに魅惑的に見える。視力を失うという設定が彼女に不幸を纏わせ、同時に美しくさせてもいる。だからこそ天涯孤独なアレックスは(文字通り)燃え上がる。全体的に大仰で、ラストにも納得はいかないが、花火のシーン・地下道のポスターなど印象的な場面がいつまでもビノシュの姿とともに脳裏に焼き付いて離れない。