ナナ

ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気のナナのレビュー・感想・評価

5.0
郡政委員会でのスピーチ。ローレル=ジュリアンムーア、デーン=マイケルシャノン、ステイシー=エレンペイジ、素晴らしい。
公の場で話すのは苦手だというステイシー。ローレルから受け取ったマイクを台に戻そうとしてふと、今、自分が喋らなくてはいけない、そう思って、言葉が降りてきて、話し出す場面。その内容。素晴らしかった。

饒舌にお祭り騒ぎのやり方で同姓婚を推し進めていくゴールドスタイン=スティーブカレルたちに対し、
寡黙に、必要なことを、正義を求める主人公三人。
彼らに反対する人
賛成するが言い出せない人
自分もゲイだと思われるのではないか
世間体が、政治的地位が
etc....
三人に触れる人々は様々な反応を示す。
三人は、ただまっすぐ前を向いてそこにいる。
この対比も鮮やかでリアルだ。

脚本は、トムハンクスがエイズに侵される弁護士を演じた『フィラデルフィア』と同じロン・ワイスワーナー。
シャープで、シンプルで、正義を貫いた人へのリスペクトに満ちた映画。
お薦め。
ナナ

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