「妻が死んだ。これっぽっちも泣けなかった。そこから愛しはじめた」
まさに、その言葉にギュッと詰まってる。
途中まで、なんだこのクズ男は、本木さんクズ男似合いすぎやろ。
なんて思っていたけど、子供と打ち解けて、急に襲ってきた喪失感を埋めるように対話していって、でも結局自分はこの子たちの親ではなくて。
羨む本当の父親は、あまりに素直で感情を表に出すからこそ、その表の顔で自分を縛って、「いい人」になろうとしていて、でも子供はちゃんとそれを読み取っていて。
永い言い訳を経て、ちゃんと愛を知ったから、奥さんのことをちゃんとまるっと認めたんだろうなと思わせるラストシーンだった。2時間あっという間!