りんご

永い言い訳のりんごのレビュー・感想・評価

永い言い訳(2016年製作の映画)
3.7
バス事故で奥さんがなくなったにも関わらず悲しそうなそぶりを全く見せない。
とても薄情な人間で自分のことが大好きな本木。
他の誰かは誰かに必要とされていて、
自分は誰からも必要とされていない。

そんな胸にぽっかり空いた空虚感や自尊心の穴をを友人の旦那や子供が自分を必要としてくれることで満たしてくれた。

満たしているというより忘れられるという方が表現としてはいいのでしょうか?

部屋の汚さが彼の心情を表し、
現実を見つめることができず、
心も部屋も整理できない。

お前には愛すべき人がいて、
愛してくれる人もいる。
俺には何もない。自暴自棄になり、
酒を飲むと悪酔いをする。

悲しいのに悲しみを伝えられる人もいない。

友達親子を通して自分の心がわかったんじゃないかなって思いました。
りんご

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