ゴロゴロゴロー

美術館を手玉にとった男のゴロゴロゴローのレビュー・感想・評価

美術館を手玉にとった男(2014年製作の映画)
4.3
構成がうまい、、フェイクが題材ということで、映画自体の演出も純粋なドキュメンタリーではなく脚色がいい具合で乗ってる、、特に映画好きのランディスの人生を時折、映画を引用しながらオーバーラップしていくところなど、、最後の個展から再びランディスが始動していく流れもいい感じ、、ランディスは贋作をつくるが、当の本人の立ち振る舞い仕草雰囲気は、あたかも本物の芸術家のようにも見えるし、言葉の端々からもそのような印象を受ける一方で、ジャケットの胸ポケットにしまい込んだ薬入れのような酒瓶とかタバコとか、どこかフェイクっぽさがある、、特に慈善活動と称する彼の贋作寄贈シーンとか、あるいはしっかりとしたメールの内容など、どっちとも言えない判別できない不思議さがある、、ひょっとしたらメタのメタなのでは?とも思いたくなってしまう映画作品、、