もももと

13時間 ベンガジの秘密の兵士のもももとのレビュー・感想・評価

3.7
どんな理由があろうと殺し合いに加担してはいけない。それが仕事であっても、宗教や信念を護るためであっても。
親がいて子供がいて帰る場所があり、帰りを待つ家族がいるのはみんな一緒なんだから。

でも自国を護るには強くなるしかないし、こちらを潰そうと攻撃してくる奴らには被害が大きくなる前に相手を潰すしか無い。
相手と対話が出来ない場合はたしかにそうなんだけど。
全員人間なのに、なんでこうなるんだろうね。実話を元にしてるだけに虚しい。

ストーリーはすごく単純で伏線もないしシンプルなんだけど、髭をたくさん蓄える文化圏なだけに、どうしても似た風貌になってしまって見分けがつかない。
でも銃撃戦の演出はすごく見応えがあった。今まで見た映画のなかでも特に破壊にリアリティを求めて作られたように見えた。

それはそうと、ジャック・ライアン役のジョン・クラシンスキーが主役だったのね。
ジャック・ライアンではインテリオフィスワーカーのイメージが強くて銃撃戦のイメージは薄かったけど、この映画では自ら前線に身を置く兵士だった。でも何ていうかやっぱり瞳に知性と理性があるんだよな。
他の俳優さんたちはマッスルみが強んだけど。
意識して演技で出せるものなのか、持って産まれた本人のものなのか、分からないけど俳優なのにアクのない控えめで良い俳優さんだよなあ。
もももと

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