「一大事には俺たちが一番凄いんだ!」と、内地現地に関わらず社会的地位が低い脳筋の浪人が叫ぶような視点でして、リビアよりアメリカの闇を見る気分です。
平時において、おそらく登場人物の誰よりも理念と頭脳を賭けて仕事していただろうチーフが、脳筋目線だとあんな役回りなるのだなあと切なかったり、
リビア人が何を考えてるかわからないゾンビ的扱いなのも、普段何も考えてない人の目線だからかなあとか、
家に帰りたいとか、何のために来たのかとか言うても、保険調査員よりお給金良いから来たんでは⁈とか、
酷く偏った目線で見てしまうのは、学生時代に文化会系にいて体育会系の横暴に僻遠した記憶を、チーフ目線で呼び覚まされたからなのだなあと、映画とは全く関係なく感慨深いです。
(結局は体育会系の行動力が凄まじく羨ましかった嫉妬からくるものですが)
願わくば、かの国の人々が、アメリカンスナイパー共々、ヒーロー映画として消費する事なく、ランボー1の頃から変わらない闇が、画面の背後あることに気づかれますよう…と偉そうに願う私です。
あ、描き忘れたけど戦闘シーンは本当にリアルで素晴らしくて怖いです。