田中田中

ARIA The AVVENIREの田中田中のレビュー・感想・評価

ARIA The AVVENIRE(2015年製作の映画)
4.0
The ANIMATION オールナイトのチケット無事ゲット。
新ピカ1番シアターとは吃驚でしたが、早々に埋まっていたので妥当なスクリーン選択だったんですな。初見なので楽しみです。

本作も新作劇場版ではなく、今後発売されるTVシリーズのBD BOXに収録される3話をまとめてイベント上映されたもの。

で、原作マンガほぼ未読、TVシリーズ数話のみ観た程度での鑑賞だったんですけど、ファンの激賞ぶりもよく判る内容だったかなと。
恐らくTVシリーズでもっとも印象的であろうエピソードを踏まえた上で、今この場所に繋がるのがよく伝わってきました。

テラフォーミングされたヴェネツィアを模した火星で、水先案内人として一人前になるべく日々を過ごす…最近になってアニメを観るようになったニワカ的にざっくり言うと、内面描写や人、人間だけではないけど、との出会いを重視したSHIROBAKO的趣きもあるなあなんて思ったり。

10.15の制作トークショーでは名取助監督が、本作の制作がまるで始まりのように感じられて新作を個人的には作りたい旨お話しになってましたが、どうなんですかね。
原作とアニメがほぼ同時に終了してキレイに物語を閉じたのも当時話題になったとか聞きますけど。

佐藤順一監督は、大画面で観るとどうしても気になることが出てきて手を入れたくなる、この後帰って直さなきゃみたいなことお話しになっていて、PDに納期が〜納期が〜と突っ込みを入れられて場内の笑いを誘ってましたけど。
つい最近、蟲師の上映イベントでもそちらの長濱監督が似た話をされていたり、ガルパンのパンフに上映の10日前の時点で完成前であることを水島監督がコメントしていたり(というかTVシリーズの時点で実際に最終2話の放送を3ヶ月先延ばしした実績があるけど)、と誰かが何処かで区切りをつけないと延々作り続けてしまうものなんだなあと改めて思ったり。
田中田中

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