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バーニング・オーシャンのudaskywalkerのレビュー・感想・評価

バーニング・オーシャン(2016年製作の映画)
3.9

〝メーデーメーデーメーデー、
こちらウォーターホライズン、
爆発事故発生、、、、、大爆発だ〟


2010年の米国史上最大の海上事故に基づくパニック映画。序盤は現場作業員らがどのように海上採掘場で働いているのか、採掘場はどのような仕組みかを分かりやすく描く。一度現場入りしたら3週間も家に帰れないという作業員達ならではの期待や不安があり、家族と会えないのはさぞかし辛いだろう。

中盤、テストを省いてでもコストを削減したい上層部と、テストを行いクリアにならなければ作業をしないと言う現場作業員の主任の意見がぶつかり合う。結局採掘前に『圧力』のテストを行うことに。一見テストは成功したかに思えた。しかしここから大爆発までとてつもないスピードで展開していく。

圧力に耐えられなくなったパイプから泥水が噴き出し、作業員は吹き飛ばされ、誰も制御ができなくなる。泥水と一緒に漏れたガスがダクトを伝って、エンジンの燃焼室へ。オーバーヒートを起こしたエンジンが爆発。ガスへ引火。海上の要塞が一瞬で火の海に。

米国史上最大の海上事故現場からの脱出は、まさに息を飲む映像が続く。最近ここまで心拍数が上がった映画は久しぶりで、映画館で観なかったことを激しく後悔する。

〝希望的観測は捨てろ〟
人災は無くせる。その代わり手抜きは許されない。全てにおいて準備は何よりも大切であると感じだ映画だった。
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