ばりう

後妻業の女のばりうのレビュー・感想・評価

後妻業の女(2016年製作の映画)
4.1
クズばっかりが集まって、クソババアとインチキ成金の掛け合いもあれはあれで愛嬌で、ジジイを手玉にとりつつ、ゆすりゆすられ、どいつもこいつも現金な輩の登場人物達が小気味よく痛快だった。

タケシのような直球バイオレンスはそれほど濃くなく、伊丹作品を彷彿とさせるナチュラルな人間臭いユーモアが散りばめられて、どこか憎めない愛すべきモラルハザード。

子供にもカップルにもオススメしないけど、個人的にはライク連打の心に染み入り染み付きになれたオプティミズム。最終的に不思議とハートウォーミングな気持ちに誘われ、興行的には期待されてないんだろうけど、たぶんもっと評価されるべき系のやつだと想ったよ…(:3_ヽ)_