しお

レディ・プレイヤー1のしおのレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
4.0
アクションシーンとかコメディー感のあるシーンが多いエンタメ映画みたいに見えてすごいディストピア映画。

VR?作中で言うoasisは没入することができることが魅力、本来没入感を娯楽として楽しむゲームとしてつくられたものが、いつしか人間の思考、行動を支配するようになったことは、現在でもネットで近いかんじのものが見られるなと思った。サマーウォーズを見たときにも似たような感想を持った気がする

あとスピルバーグのカルチャーの小ネタの詰め込みかたが好き。「でも今を生きなきゃね」的なメッセージがかなり直接的に示されてたけど、「レディー・プレイヤー・ワン」とはゲームの話だけじゃなくてリアルの話も示しているのかと

主要登場人物に、今で言ういわゆる「強者」がいなかったのも気になった。劣悪な家庭環境で暮らすオタクっぽい青年と、復讐のためにレースに参加する女の子、アジア人の青年、肌の黒い女の子、11歳の少年、経済的とか社会的な立場はかなり低くて、でも彼らがリアルでもバーチャルでも力を合わせて「強者」に立ち向かうあたり、「弱者」に寄り添った映画でもあった

IMAXじゃなくて普通ので見たんだけど、近いうちに爆音映画祭で上映されそう。してほしい。音楽の微妙なダサさがよかった。ただ画面酔いする。

あとレイトショーで見るのすごくいい。レイトショーで見た後の深夜の新宿が半端じゃなかった。
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