Rena

レディ・プレイヤー1のRenaのレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
4.8

映画館で、IMAX3Dで、この作品を観られて幸せ
数十年後に、「わたしが学生の頃、これを観たときは本当に衝撃を受けてね…」って若い子に話すおばさんになる…

ものすごく長くなっちゃうから、先に要点だけ。
画面に圧倒的な美しさと迫力があって、
映像体験としての楽しさは誰が観ても感じられるレベル
好き嫌いが別れるとしたら、ストーリーの単純さとか都合の良さかな?
ちょっと無理を感じる展開がなきにしもあらず
ただ、最後のメッセージは個人的にすごく刺さった
現実世界に不満があって、どこか別の場所に逃げたいと思ったことがある人には、何かしら響くものがあるはず
間違いなくお金を払って観るだけの価値がある、自信を持ってオススメできる映画


↓備忘録(ネタバレあり)

"Jump"をBGMに、集合住宅が映し出された瞬間から、世界観のかっこよさに鳥肌
"荒廃した色のない現実世界から、鮮やかなオアシスに飛び込む"って対比に引き込まれて、一瞬で虜に…

最新のVR世界と70〜80年代のポップカルチャー(映画、音楽、漫画、ゲーム...)の組み合わせがとにかくアツい
特に音楽の力は強烈で、どのシーンもBGMにワクワクとドキドキが止まらなかった

詳しければ詳しいほど楽しめる映画のオマージュも盛りだくさん
"デロリアン"と「シャイニング」ネタには大興奮(笑)

日本発の作品も多く登場していて、
世界で公開される映画にこれだけ使われていることが、日本人として嬉しい
「俺はガンダムで行く」の一言はグッと来た

変装をしなかったり、本名を言っちゃったり、
最初はウェイドの危機管理能力の低さが気になったけど、
その純粋さが周りの人の気持ちを動かしたのかな
"オアシスで愛を見つけた"っていうのが素敵だったし、
大勢のアバターが助けに来たシーンには胸が熱くなった

最初から最後まで、色んなポイントで心を揺さぶられっぱなしだったけど、
最高に感動したのはやっぱりラストシーン…
オアシスとハリデーに対する、ウェイドの混じり気のない愛と、
それに答えるハリデーのメッセージにボロ泣き

一見"オアシス"で全てが事足りるようでも、
やっぱり現実の世界から完全に逃れることは不可能で、
現実にも目を向けなきゃいけないことを痛烈に感じた
オアシスを維持しつつ、定休日を作るってところに、
バランスが大事って背中を押されてるような気がする

“The reality is the only thing that’s real.”
この一言に全てが集約されてる
Rena

Rena