塩野ダイ

ザ・ギフトの塩野ダイのレビュー・感想・評価

ザ・ギフト(2015年製作の映画)
4.1
確かに海外の映画評価サイト『ロッテントマト』の高評価も納得の、今年を代表する洋画サイコスリラーの良作でした!

プロットはいたってシンプル。仕事の都合で引っ越して来たサイモン・ロビン夫婦は、街で夫の元同級生ゴードと再開する。親交を深めいた矢先、プレゼント好きのゴードの行いが徐々にエスカレートしていき…
プレゼントの箱って言うと『セブン』のラストを想像するけど、その『セブン』の衝撃に匹敵するラストが、本作1番キツい形で用意されています。そう来ちゃうか…

要は『等価交換』ですね。プレゼントを与えるとはどう言う意味か。与えられたモノと同等のお返しをするのが通例。シャレが効いてるというか何というか…

わりとありがちな『恐怖の隣人もの』・『日常を侵食する恐怖もの』の系譜でありながらも、驚かしシーンの見せ方や、不安を煽る音の演出、前フリ、語り過ぎない見せ方など、1つ1つの質が高い!
本作で監督デビューしたジョエル・エドガートン。なかなかの手腕! これからも彼の生み出すサイコスリラーが年1で観たくなる静かにパンチ力のある作品でした。

奥さんを演じたレベッカ・ホールがタイプ過ぎて、実質主役の彼女を堪能できたので大満足です。
塩野ダイ

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