カオス

バービーのカオスのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
3.7
観終わってこれ日本じゃウケないだろうなぁと思ったらその通りだった。
ポップでキラキラした楽しい映画ではなく真逆の多重構造社会映画だった。
ガーウィグ監督が最初からずっと描いている女性の自立と多様化社会について語った基本方針は変わってない。
人によってはずっと説教されているフェミニズム増長主義のように感じる作りだがそこを全部肯定してるわけでなく批判もしており受け取り方が難しい。
コメディ要素も多いがある程度の知識か英語圏でないと笑えない部分が多かった。
女性だからこうあるべきだとか昨今語り尽くされた話題だがこの監督はその中でも一歩先をいっていて上手いなと思った。
だが前作までは素直に面白いと思ったが今回は癖が強すぎて正直面白くなかった。
世界ではめちゃウケてるみたいだがバービー人形にゆかりも無くこんな保守的な国でこの内容ではコケても仕方ないかな。
バービーという媒体を通してこの世の構造をバッサリ切った世界観を爽快と捉えるか、知ってるようるせーなと捉えるかで終わった後の解釈がまったく変わってくるハリウッドとしては攻めた映画。
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