このレビューはネタバレを含みます
パナマのプロボクサー、ロベルト・デュラン(ニックネームは石の拳)とそのトレーナー、レイ・アーセルの実話の物語。
パナマの歴史的出来事も多く出てくるので彼のパナマ人としてのアイデンティティーも描かれる。短気で誰にでも喧嘩をふっかける描写が多く、彼の近くにいたくはないなと思う。
ストーリーは貧乏な少年時代からボクシングでのし上がり栄華を極める。途中挫折するがカムバックとありがちなストーリー。
名トレーナーレイ・アーセル(ロバート・デ・ニーロ)が技術的な指導の場面が少なく、ことあるごとに「戦術だ」と言い、ゲームプランを意識させたのは印象的。ただ、画としては地味。「ロッキー」みたいにトレーニングシーンを流す方がベタだけど画的には映える。試合シーンも地味。