このレビューはネタバレを含みます
私は泣きました💧
何度か再生して、その度、おじいさんと共に泣きました。💧
この作品素敵。
見る人によって感じ方が変わるのかな。
主人公が女の子のようで、途中から男の子に変わり、それは、おじいさんの記憶の中の風景のようにも思えるショートムービーだった。
以下、私なりの感じたネタバレなので読まずにどうぞ7分弱なので作品をご覧ください。YouTubeでみることができます。
私の感じたストーリーは、
あのおじいさんは、きっと認知症少なからずあるんじゃないのかな。
それで、現実と過去の世界を行ったり来たりしてる
ふと我に返ったり
ふと過去のことを思い出したり
今、まさに、若い自分の気分だったりする。
あの玉手箱は昔奥さんからもらったもので、大切にしている物。
きっと思い出しては開けたり閉めたりしている。
息子はそれを知っている。
玉手箱の意味もきっと知っている。
夢の思い出の中にいた主人公は、
玉手箱を見て今まさに、学生時代の自分で、開ける瞬間思い出す、開けないでと言われたことを覚えている。開けたらおじいさんになるよ、という声が聞こえる
あのときの自分とダブりながら開ける手を見ると、今の老けた自分の手だ。
外を見ると景色は変わり未来の景色だ
玉手箱を開けてしまって歳をとったと、驚く。
そして、中の紙を広げて、恐る恐るメッセージを読んだ瞬間、蘇る
今は亡き奥さんとの思い出の一コマを、
つい昨日のように思いだす。
あのメッセージに
彼女が自分のことを好きだとわかって嬉しかったときめきを思い出す。
生涯で一番の思い出だ。
開けないよ(浮気しないよ)と言ったこと
高校になっても大学になっても、(ずっと浮気しないで私だけを見ていてね)
おぅ
捨てはしないよ
外を見て時の経過と、恋しい奥さんのことを思い出す
その奥さんがもういないことも、
若かった自分たちのことも。
メッセージを見た瞬間、走馬燈のように思いだし、大切なその紙を抱きしめるように閉じる。
そして、
箱を閉じて
あの日の桜、自分の好きなあの景色の中へ、意識も帰っていく
💧💧💧
あの先生の浦島太郎の話の間、前の席の女の子と楽しそうに話していたけど、先生の話は聞いていた男の子。
たから、そのメッセージの意味がわかるんだよね。
若いお二人がとても自然な演技でほんと、爽やかだった。
演技に見えない、
うまいなーーーー
学校の先生も、いそうな感じで良かったと私は思う。
川べりの土手を歩く景色がとてもいい。菜の花と桜がうまい具合に画面に溢れて春らしく、夢のようだ。
未来の部屋もとても良かった。
こういう人たちの作る映画に興味あるなぁ。
意図した解釈と違っていたらごめんなさい。
おや?
レビューの多く読むと、これはSFなのでしょうか?
あら、見当違いなのかな……。でもいいです。
5点にしなかったのは、わたしの感じた解釈だと音楽がちょっとあわないかな、と。おじいさんの場面の音楽が私のイメージとちょっと違う気がした、ってことは、やはりSF的な見方が正解なのかな、と考え始めたから。
あの玉手箱を開けた瞬間未来にタイムリープして、一瞬のうちに未来の自分が見えた、そこには大切にしている妻との思い出がある。
みたいな感じかな、そうか、それもいい!!
この作品が全てに万全を尽くしてると思う良き作品だと思います。
ーーーーーー
今は我が家の近くの、施設にいる母だが、
昨年実家で一人暮らししていた母の体調に変化。
持病が悪化し、足も悪くなり、転倒を繰り返した。薬の副作用もあった。
電話で、地震で家が崩れてるというので夜中3時に実家に車を走らせたこともあった。もちろん地震などない。ベッドから掛け布団ごとずり落ちていたが、妄想や幻覚もあった。
時々、お父さんが来たのよ、ということもあった。父は亡くなっている。父が台所の父の席に座って、こっち向いていた、とか、あるときは歩いている足音が聞こえたなど、かなり、リアルな夢である。薬の副作用的なものもあったようだ。
年齢のせいなのか、認知症なのか判断しかねることも増えてきた。
疲れたときや眠いとき、ぼんやりしているときには、つじつまの合わない事を言うことも。
普段は本当に普通にしっかりしてるのに、少しずつそういう姿が見られるのはそばにいて気づきたくない自分がいるが、これが現実だ。
今は、妄想や幻覚は合う薬が見つかったこともありほぼなくなった。
でも、確かに認知症は静かに進んでいる。
昔のことはしっかり覚えていて、はっきりと話してくれる。
父の話
私や弟の小さい頃の話
私自身忘れていた友達との細かな出来事や私の恋の話まで…。
私が感じた(あくまでも私の感じた)、このショートムービーのおじいさんのように、いつか、もっと認知症が進んでも、最後に残るのは幸せな思い出であってほしいと思う。
このおじいさんの涙も、箱を開けてしまった後悔の涙でなく、私は瞬間的に走馬灯のように思い出した、妻を思う、温かな涙だと思いたい。
見る人の想像を誘う映像でもあった。