集団自殺をしたい男女4人。それぞれの抱える理由と、やるせない思い。練炭を焚いて川の字に寝そべる。「死に際して、ひとは本能的に子孫を残したくなるんですかね」……まぐわう男女、その時感じたものは「死にたくない」という
自殺とは逆行した生への欲望だった。
面白いのがセックスが単純に死から救済する行為として描かれていないこと。もう1人の自殺志願者のポルノ女優の先行した自殺。彼女には相手はいるものの、その彼から返ってくるものがなかった。つまり、一方的な排泄行為にしか過ぎないセックスであった。対して4人の男女の間には排泄行為とは一線を画す始原的な営みを感じさせられる。この違いが描かれているからこそ、成立する展開だと思う。
死ぬほどメンヘラなひとには刺さる部分もあると思うけど、毎日ハッピー！エロそうだから見ーちゃお！みたいなひとには死ぬほど評価低そう。精神状態によっては自分でもこの映画はおもんないと思う。ぼくはすきです。
