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20センチュリー・ウーマンのバードのレビュー・感想・評価

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)
4.0
子宮頸がん、予期せぬセックスや中出しからの妊娠の不安、離婚にシングルマザーなど様々な女性の悩みが描かれているが、
思春期の息子が興味を持つ女性像や性への興味からルームシェアしている女性と交流していくうちに知ってく様々な感情。

人生は思うようにいかないもので相手の心を理解することなんてもっと無理。
それぞれが逐一今日は何をしてきた。なんていうわけもないし一緒に行動して話してみて初めてわかることだって多々ある。

全員になぜこういう性格や生き方をすることになったのかの生い立ちがあったので深く知ることができた。
色んな感情が交差しながらも寄り添いあう姿はルームシェアながらも家族のようだった。

ドロシアの息子に対する愛はひしひしと伝わってきた。
息子がどこで何をしているのかわからないし口もあまり聞いてくれなかったから本音もわからない。最後の会話で少し距離が近づいた感じは良かったなあ。

一緒に寝るからセックスするわけでもないし一緒に寝るからそこに愛まで存在するわけでもない。
女性への付き合い方がわからない人もいれば不妊に悩む人もいる。
でも将来はどうなるかわからなくて不妊状態って言われてても妊娠できるし一緒に過ごしていた人とは徐々に疎遠になってまた新たな未来を作り始める。
みんなにありそうなこと。
悩んで間違ったことしたり似た者同士で集まったり恋をしたり。大人になった自分はどんな姿なんだろうか?日常だからこその素晴らしさのようなものがある気がする。

2018/8/3 レンタル
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