20センチュリー・ウーマンの作品情報・感想・評価

20センチュリー・ウーマン2016年製作の映画)

20th Century Women

上映日:2017年06月03日

製作国:

上映時間:119分

3.9

あらすじ

1979年、サンタバーバラ。シングルマザーのドロシア(アネット・ベニング)は、思春期を迎える息子ジェイミー(ルーカス・ジェイド・ズマン)の教育に悩んでいた。ある日ドロシアはルームシェアで暮らすパンクな写真家アビー (グレタ・ガーウィグ)と、近所に住む幼馴染みで友達以上恋人末満の関係ジュリー (エル・ファニング)「複雑な時代を生きるのは難しい。彼を助けてやって」とお願いする。15歳のジェイミーと、…

1979年、サンタバーバラ。シングルマザーのドロシア(アネット・ベニング)は、思春期を迎える息子ジェイミー(ルーカス・ジェイド・ズマン)の教育に悩んでいた。ある日ドロシアはルームシェアで暮らすパンクな写真家アビー (グレタ・ガーウィグ)と、近所に住む幼馴染みで友達以上恋人末満の関係ジュリー (エル・ファニング)「複雑な時代を生きるのは難しい。彼を助けてやって」とお願いする。15歳のジェイミーと、彼女たちの特別な夏がはじまった。

「20センチュリー・ウーマン」に投稿された感想・評価

こむぎ

こむぎの感想・評価

3.9
観終わる前にどんなレビューを書こうかなあと悩んでいたが、結局まとまらないまま書く。

なんだろう…この後味がいいような悪いような感じ。凄く好きな映画だったのは間違いないんだけど、何を伝えたかったのか全てを一気に整理することはできなかった。

私が感じたのは、「親と子」「男性と女性」「生き方」だと思った。きっとこの映画の評価が高いのは、皆んな何かしらこの映画に共感できる部分があるからだと。言葉では言い表せないような、生きる上での自分を形作る何か。

思春期はわからないこと、初めてのことをたくさん学び、周りに影響されていく一番繊細で、理解し難い時期だ。周りも、自分もね。
そんな思春期の形成も時代によって、また変わっていくのだろう。今の時代も、私たちが思春期だった頃の時代とは全く同じではないはずだ。

全体的に日本には違う文化を感じた。包み隠して生きるか、過激にオープンするか、そんなのは誰だって自由なのだ。だがそれによって起きるすれ違いで、相手との理解が交差することよくあることだと感じる。

この映画はそんな、人間の本質が描かれてる気がした。ポップで、美しい映像なので、"映画"に浸れる映画だと私は思う!

p.s それにしてもエルファニングが可愛い。人生はビギナーズも観たくなった。
yasuko

yasukoの感想・評価

5.0
感じたことを考え抜こうと思った。
なんでわたしはエンドロールの手前であんなに泣けて来たのか。

わたしには習慣がある。
毎晩コタツに横並びで変な音楽を聴きながら晩御飯を食べる。その後わたしがハマってる海外ドラマを見る。
パトリックジェーンとチョウが出てくるやつ。そしてうちの猫を抱っこで連れてくる。わたしは猫のお尻の匂いをかぐのが好きでわざわざお尻をわたしに向けて抱っこで連れてくる。そして今日もかぐわしいね。って猫を撫でまわす。
そんな毎日。
こんな日常とか、私や彼のことを誰かに伝えるなんて無理な話だ。死んでしまったら。
だからわたしは知らない誰かの知らない日常を想像したら泣けてしまった。
まだ知らないのに、永遠に何かを失ってしまうことが悲しくなって泣けた。でも救いようない100パーセントの悲しさな訳じゃないんだ。
ほか温かな何かがあった。





それからなんでひとりで観たのだろう。と後悔した。
映画が終わったらこんな話がしたいとおもったのにできなかった。ひとりだったから。
クラブで出会ったようなよく知らないけどノリの合う友だちとかと観たかった。二人で。
そんで、帰りに私はダイエットコーラに、相手はまずいコーヒーとタバコをふかしながら、もしかしたら会うのはこれが最後かもしれないね。なんて話したい。
今の映画最高なのにね。私たちの思い出はこれが最後かもしれないなとか思ってみたい。

実際そんな風にふとした最後の思い出はいっぱいある。
あの人とあの時が最後になるなんて思わなかった。

毎日何かしらわたしの人生から居なくなっている。そんな風に思えて悲しかった。

もっと話したいことがいっぱいあってコーラのお代わりを頼みたい。
でも早く帰りたい気もしてる。

これがさいごかもしれないのに。
myk

mykの感想・評価

4.7
すきすき!
映画の外との境界線を忘れてしまいそうな心地よさm(_ _)m
寝る前に部屋で流したい!
無駄な音楽が無い所為か、柔らかい風や光の動きが際立つ、とっても好きm(_ _)m

人間のやっかいな部分を否定する訳でも、賛美する訳でも無く、ただそっと抱きしめるような、そんな映画や小説に最近よく出会うなぁ!
ゆう

ゆうの感想・評価

3.9
エルちゃんのタバコの吸い方がそれっぽくて萌える。古き良き大人と若者の対立。
POPCORN

POPCORNの感想・評価

3.8
クスクス笑えて、ジワジワと泣けるそんなお話。

サンタバーバラ 1979年が舞台。
息子ジェイミーと母親ドロシーが20年後の現在から1979年の過去を回想し、平行して2つの時代を描いた作品です。
映像化しているのは、ひと夏を5人で過ごした1979年のみなので、不思議な錯覚を起こす。
あれ?これはどっちの時代設定だったっけ。
今作の1979年には古臭さを感じないのは、母親愛をフィーチャーしているから。
おのずと今も昔も色褪せて見えない。
で、根幹はシングルマザーの思春期の息子への子育てのお悩みなわけで…。20世紀を生き抜いた母親の逞しさや、豪快さ、そして切なさみたいなものも詰まった人だからやっばり魅力的です。

主人公母ドロシーは、〝息子を良い男〟育てるべく、2人の女性に協力を仰ぐ。この2人も癖のある人たちであって、様々な展開を見せることになるですが…
母親ドロシーの深い愛情が滲み出て、ラスト心地いい高揚感に誘ってくれます。
iku

ikuの感想・評価

3.7
パーソナルな視点でパーソナルな感情が滲み出てて、それが効果的にこのお話をとても魅力的にしてる。わたしもパーソナルな気持ちで観れた。上手く言えないけど、好き。
わたしも"軟弱派"だからね。
riesz77

riesz77の感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

2017.12.9 in 下井草

久しぶりの満点!表紙を見ただけで観たい欲が沸いた。映画館で観なかったことを後悔するくらい、好みの映画だった。おしゃれで丁寧な脚本で、70年代の携帯がない時代設定がよかった。空気感。舞台のサンタバーバラに行ってみたくなるくらい好きな作品。ちなみにロスから車で2時間だそうです

ジャケットの5人の物語。5人が家族なんだけども訳あり個性的。

ドロシア→主役。一人息子の母親。55歳。自由人だけども息子の育て方に悩む。
ジェイミー→ドロシアの息子。思春期の真っ最中にいる多感な15歳。
ジュリー→ジェイミーの幼馴染かつ添い寝フレンド。
アビー→ドロシアの家で下宿中。訳あり。カメラマン。
ウィリアム→下宿人?ドロシアと同い年くらい。

血が繋がってるのはドロシアとジェイミーのみなのに、ドロシアの形式に縛られない自由な生き方にみんなが集まってるようにも見える。そのくせ子育てには慎重で、思春期の息子の成長には自信がなくジュリーとアビーに手伝ってもらう。

ドロシア&ジェイミー
血は繋がっている。でも母親がいないところでジェイミーはいつも何しているかわかるわけもなく、監視できるわけでもない。一緒にいるアビーやジュリーに聞くことで想像するしかない。息子からしたらそんなに気にしてないけど、母親からすればどうしようもなく気になることだから、そこが妙にリアルだった。早く大人になりたいジェイミーと、大人になってしまうことが寂しいドロシア。2人の関係がリアルで共感を持てた

ジュリー
ジェイミーと添い寝する年上の幼なじみ。思春期のジェイミーはジュリーとしたくてしょうがないのに、ジュリーは他の男とはやるのにジェイミーとはやらない。2人で車で遠出して、初めてのはずが初めてにならなかったシーン。男なのにジュリーに共感した。親しくなりすぎたら、そういうのじゃなくなるのかもしれない。友だち以上恋人未満って言葉は、友だちにも恋人にもなり得ないカテゴリーでしかないのかも。
エルファニングが相手なのにそこまでいって何もできなかったからジェイミーに同情してしまう笑

アビー
母親に投与された流産の薬の後遺症で、癌になり、完治したけど子どもができない体になったり、自分に罪がないのに可哀想。その過去を知ってしまったときに彼女のパンキッシュな生き方を少しだけ理解できた。不器用だけど自分なりにジェイミーを実の弟のように愛するところに優しさを感じた。1人で西海岸まで来たけど、ドロシアたちに恵まれてよかった。子どもができない体と言われても子どもを2人も産むところがアビーらしくて○。『フランシス・ハ』の主役の子って知って◎

ウィリアム
この3人の父ちゃんみたいな存在。物静かに見えて情熱的。アビーと寝るしドロシアにキスするけど、いやらしさが感じなかった。


話の途中でドロシアが1999年に肺がんで死ぬことがわかったから、ラストのプライベートジェットのシーンが映える。最後のナレーション調でそれぞれの行く道が語られて、それもすごくよかった。

あんなにどっぷりと家族だったジュリーも、家を出てから大学で男ができてパリに移住する。あとはドロシアと死別したジェイミー。彼の15歳の夏に、みんなでこんなに濃厚な時間を過ごしたのに、時間が経つと離ればなれになってしまう。生きてるアビーとウィリアムでさえも、それぞれの人生を歩んでいく。それが切なく思えてしまって、この映画のことを何日も忘れられない。

グザヴィエドラン監督の『たかが世界の終わり』が家族の「陰」の話なら『20センチュリーウーマン』は家族の「陽」の話だった。不思議な気持ちになる映画。何度も観たい
Shiho

Shihoの感想・評価

3.5
幸せとはなにか。社会はぜいたくや消費に向かっていく。でもそれらは本当の意味で満たしてはくれない。繋がることや愛がヒントだと伝えてくれている気がした。
そして、シャツの着こなしがおしゃれ。
なんてことない物語こそ、リアルで人間味があっていい。
何気ないセリフに人生の深みが詰まっていた。音楽のセレクトが良かったのでサントラ聴きたいな。
20世紀を生きる各世代の生き方が観ていて何故か心地いい。音楽が良い。
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