ペコ

レディ・バードのペコのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
4.4
グレタ・ガーウィグ作品の中では今の所一番好きかも。

クリスティンはいかにも若気の至りという感じで剥き出しのエゴに痛々しさを感じるけど、精一杯自分の世界を生きていることは理解できるし、一方で厳しい母親も子供を大事にするがあまりの態度という側面を感じ取れて、親と子双方の立場に交互に入れ替わって観てしまいました。
故にラスト、ようやく母娘同じ目線に立てたというシーンは非常に感動的。
(元のタイトル案が『母と娘』だったと聞いて納得。ちょっと直球すぎるけど…)

シャラメも言われているほどクズの役とは思わず、ただ、大人ぶって振る舞っていたのに最終的にはクリスティンの方が一歩先に大人になってしまったというか、気付かない内に取り残されてしまった哀れさすら感じました。

ちなみにナードな親友のビーニーフェルドスタイン、なんか既視感あると思ったら、この方ブックスマートでも似たような役回りでしたね。自分の中では"それほどイケてないけど最終的に真の友情見出されがち"な人として認識されました。
ペコ

ペコ