中二病発病女子のイタイ話。
複雑な家族関係、経済格差と差別問題
LGBTや信仰…。
中二病を抱えた女の子にとって
世界は複雑すぎた。
主人公のレディバードちゃんは
なかなか行動力があるもんで
小さなことも大事故になったりして
はらはらしながら観た。
リッチな女友達は地元サクラメントで
十分満足している。
でも彼女は世界を知りたい。
NYの大学への進学をあきらめない。
監督自身の体験がモトということで
たちはだかる母と娘の確執や
大親友との関係についての
エピソードがとてもリアル。
行動力に富む彼女は
自分のファンタジーの世界の中で
傷つきもがきながら
太陽めざして飛び立たとうと
堅い背中を開き薄くてもろい羽根を
羽ばたかせる。
自分の黒歴史もちょっと胸をよぎったりして
彼女の肩を抱いてあげたくなるような
いい映画でした。
蛇足ですが
拙者、ティモシー・シャラメより
ルーカス・ヘッジズ派でござる。