HayatoHorigome

レディ・バードのHayatoHorigomeのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
3.0
田舎町、閉塞感、本当の自分はここにはいない。サクラメントに住む17歳のクリスティンが平凡な日常を抜け出そうと試み、憧れに押しつぶされ、家族ともすったもんだがあり、特にお母さんとは合うのか合わないのか言い合いが続いて神経をすり減らして関係が悪化。大事な初体験をうっきうきに想像して迎えたものの、全然想像とは違っていて。物語に大きな起伏や素晴らしい落ちがあるわけではなく、日常が淡々と、でも誰もが「自分もそうだったかも」と思わせるような青春の痛い思い出に浸る内容。2002年のアメリカ、サクラメント、クリスチャン、いろいろと事前情報を持っていないとうまく読み取れない内容でもあるが、特にレディーバードと母親の対立しつつもどちらも考えには共感できるところに想いを馳せると最後のクリスティンの電話のシーンがより際立つ内容になる。