アイスクリン

レディ・バードのアイスクリンのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
4.0
片田舎のサクラメントで暮らす17歳のレディ・バードは、
大都会ニューヨークの大学に行くことを夢見ている。
高校最後の1年、友達や恋人、家族について悩み、少しずつ本当に大切なことに気づいて大人になっていく物語。

とても良かった。
母と娘のわかり合えない感覚が、なぜかどちら側もわかってしまった。
愛しているのにうまく伝えられないこと。
愛されているのに気づけないこと。

恋に憧れて周りが見えなくなったり、
大人びたクラスメイトと仲良くなりたくて背伸びしたり、
自分の中にある、忘れていたガラスのような部分の記憶が思い起こされてムズムズした。

印象的だったのは、
レディ・バードが本当に小さな嘘を沢山つくところ。
全部取るに足らないような、
他人からしたらなぜそんなことを?という、
ちっちゃな嘘をつく。
そして、その気持ちがわかってしまう。
そういうことってあるんだよね。
なんなんだほんと、天才かな。

ゲイの彼が苦しんでいることを知った時の彼女の顔、素晴らしかった。
最後に自分の本名を名乗るところも、とても良かったな。

そしてちょっと出てくる、クズ男ティモシーシャラメ…
やっばい…
あの何にも執着しないミステリアスな男カイルとか、全女子が恋しちゃうやつ。