BK477

X-コンタクトのBK477のレビュー・感想・評価

X-コンタクト(2015年製作の映画)
2.5
知る人ぞ知るマイナー映画 「X-コンタクト」の感想です。
残念ながら、Amazon/allincinema/Filmarks含む名だたるレビューサイトではほとんど「物体xのパクリ」と評されています。

で す が、

物体X ファーストコンタクトのWikipediaにひっそりと記される、
内容を読んでいれば、印象はまた異なったものとなるはずです。

 注釈.4 アマルガメイテッド・ダイナミクスが(時に命懸けだった)
 モンスターエフェクトを新人監督の処女作で没にされ~中略~
 落胆したアレック・ギリスは、CGIに頼らないアニマトロニクス主導の
 ホラー映画 "Harbinger Down" を企画し、監督と脚本を務める。
 製作費はkickstarterで調達し~

アニマトロニクス(CGではない、ロボットを駆使した特殊効果)のチームが一生懸命作ったもの(の一部)が没にされてしまったので
躍起になって作り上げたのが本作。

彼らからすると「これが真の物体Xだ!」という意気込みなのかもしれません。そういう位置づけの作品であるため、非常に興味深い作品と言えます。

で、肝心の本編に登場するクリーチャーなのですが、
予算が無かったのか、技術がまだまだなのかわかりませんが、
正直驚くようなものではありません。

昔の映画(それこそ、物体Xとかね)でよく見た懐かしさは感じられるものの、「すごい!」と思えるかとういうと、そうでもないという感想。
最後の方に登場する「人だったもの」のデザインは好きですが。

クリーチャー造形以外の部分であるストーリーの展開もタイトルから予想できちゃうし、誰が”奴ら”なのかという疑心暗鬼の要素もなく、
はっきり言うとつまらないんですねこれが。

特殊な位置づけ(意味合い)を持つ作品であるため、
出来が良いか悪いかは別として、非常に興味深い作品と言える。
はっきり言って別段面白くはないが、
コアなファンが知識として見る価値は有る。 そんな作品でした。
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