カリカリくん

孤高の遠吠のカリカリくんのネタバレレビュー・内容・結末

孤高の遠吠(2015年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

僕自身中学の頃は学校に不良がいた。不良とは仲が良くも悪くもない関係だった。
小学生の頃仲良かったヤツが不良になってくのを見ていたが、頭が悪いと心の中では思っていたと思う。
その頃はHIPHOPにのめり込んでいたが、不良的側面にに憧れることはなかった。聴いている心地よさに心酔していたおかげだろう。

その頃の不良は現在鳶になったり、職人になったり、工場勤務だったり、フリーターだ。ネズミ講をやってるやつもいる。
一番目立っていた不良は勉強して薬剤師になったらしい。

孤高の遠吠は現代2015年の不良像を不良に演じさせた群像劇です。
舞台は静岡県富士宮。メインストリートの両脇にファミレス、ドンキ、ラウンドワン、パチンコ、コンビニが建つ地方中の地方です。

原付に乗ることは調子に乗っていること。怖い先輩の前では決して調子に乗ってはいけない。その恐怖を面前としたときの4人それぞれの行動が面白い。
ヤンキーを馬鹿にしていたものは一番に尻尾を振り、ボンボンはタカが外れ、極めて暴力的な舎弟になる。
逃げた2人のうち1人は登場時から何も変わらない。
最後の1人は決して媚びず1人単車に乗り続け孤高の遠吠をあげる。

ストーリーはこの4人の話だけでなく、語りつくせないほど魅力的な面々が次々と出てくる。
2016年の映画始めがこの映画で良かったです。
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