森永昇吾

残酷で異常の森永昇吾のネタバレレビュー・内容・結末

残酷で異常(2014年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

伏線の張り方、見せ方のバランスがバチくそうまい。タイムリープものでの一番大事な肝が丁寧で好。

烙印が既に押されているということは、既に裁きの最中であり、言うなれば地獄に落ちたところから物語が始まる。

自分が剥き出しになってる時とか、もう二度と元に戻せない瞬間とか、一番見たくないものを無限に見させられる、しかも精神も肉体の崩壊もない。ヤバすぎる。

主人公が首吊る木に既視感を始めからもっていたあたり、並行世界を匂わせるSF感。

罪を認めて罰を受け入れる、魂の救済の話かと思いきや、キリスト教では禁忌の自殺で解決するパワープレイも好。結局自死に自己肯定感を得てしまったので、エドガーは永久にでられないかもしれないねぇ。
森永昇吾

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