「セッション」がブチアゲコカイン映画だとしたら、本作はガンサゲヘロイン映画
偉大なジャズメンとしてではなく一人の男性として、痛々しくてイラつくほど弱くて格好悪くて、人間臭い。ダメンズチェットベイカー。
それが愛嬌でもあり、しかもそれが音においても味になるのが天才なのだろうけど、アッパー系好みとしてやっぱりイラついてしまった。
ただ、私はワーカーホリック人間なので最後のキメ方にはむしろyeahと思いました。
1シーンだけ、
文字通り血を吐きながらリハビリするシーンは、痛みが想像されて見ていられず…
ここの唇の震えには、絶対に魂がこもっている。突き刺さるシーンでした。
そしてチェットベイカーより何より、マイルスの使命を背負って立つようなバリッとした存在感が、無茶苦茶カッコよかった。
最後に、恋愛とは狂気モードなので周りの現実視点からの批判は素直に聞きましょう