ただの映画好きな男

ブルーに生まれついてのただの映画好きな男のレビュー・感想・評価

ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)
4.5
◆「ブルーに生まれついて」
“甘いマスク・甘い歌声だが、人生はビター”
やっと、やっと、やっと…観れました!
こんなイーサン見たことないです!!
この撮影中にイーサンは誕生日を迎え、俳優生活30周年目を迎えたそうです。
本作を演じる前に、イーサンが初めて手掛けたドキュメンタリー作品「シーモアさんと、大人のための人生入門」で、舞台恐怖症で役者として行き詰まっていた時にシーモアさんと出会い、人生が変わったそうです。
シーモアさんの人生観や音楽に対する姿勢に触れ、イーサン自身も舞台恐怖症という弱さがあったからこそ、チェット本人の弱さも自然な感じで演じることが出来たのだと感じました。

チェット本人は、薬物や誰かに依存しないと生きていけないほど心の弱い人間…。
薬物に溺れ暴力沙汰も多々…。
ダメ人間ではあるが、彼にしか出せない音がある。
だからこそ人は、彼に惹き付けられるのだと。
チェット本人は音楽(ジャズ)に対する執着が強いので、ああゆう人生しか歩めなかったのかと…。
ラストは色々と考えさせられます。
彼自身や作品、タイトルなど色々と調べてみると深いな~と分かりました。
今でも余韻の残る作品でした。。