「結婚してないの、不倫？」
「とにかくですね、こういう事は私の人生にはなかった事なんですー人生ってそういうもんですよ」
「そんなに俺の子供産むの嫌なのかよーあなたが産むんじゃ無いわ、私が産むのよ」
「私、手伝いましょうか」
「こんな言い方は小さい時に人生って決まっちゃうんですね、男と女ではずいぶんと違う人生ですよ」
「親バカって本当にいるんだ」
「今時、健康だけじゃ生きていけないのよ」
「それってアル中で生まれてくるってこと？」
「水没、水没してるでしょうがぁ」
「そうやって水切ったらダメなんです、赤ちゃんはお皿じゃ無いんですよ」
「早く拾ってっ」
「あてにしてあげなきゃ、あなたがいないとダメなんだって」
「やっぱり佐々木さんも来るみたい」
「いや、なんだ、産まれそう」
「先生、今電話があってもう一人来ます」
「昔からね、満月の夜には妊婦が産気づくっていう言い伝えがあるの」
「安藤っっ、この子が一番先よ」
「誰か産まれたみたいーまるでここはレディースデイの映画みたいね」
「変態じゃ無いからねぇ」
「たっ、たっ、たっ、大丈夫ですかね」
「もう、テニスボール良いから」
「この前はピンボケだったわよ」
「ほら、ズームアップ、ズームアップ」
「何か見てるだけで疲れましたねー男には出来ない仕事だろ」
「大丈夫、僕がついてるからーあんたなんかついてたって意味無いのよー手を握っとくからー手なんて握らんでいい」
