誘拐され「部屋」に7年間監禁されていたジョイと産まれて5年間「部屋」の中しか知らないジャック。
「部屋」は本物、テレビは嘘、「部屋」の外は宇宙と信じてたジャックは「部屋」の外に「世界」が有る事を知る。
無事「世界」に出て来れたジョイとジャックだが、「助かって良かったね」じゃ終わらない。
近くにピントが合って遠くが見えない（狭い部屋で生まれ育ったから遠くにピントを合わせられない）。
物音や話し声が耳障りな位大きい。
太陽光が眩しくて視界が真っ白になる。
大人たちがモンスターみたいに大きくて怖い。
ジャックの戸惑いや感覚がひしひしと伝わってくる。
しかし、心優しい祖母や祖母の再婚相手、近所のお友達によって彼の世界は広がっていく。
一方、母親のジョイはせっかく「世界」に出て来れたのに、奪われた7年間のトラウマとマスコミの質問によって自分の中の「部屋」に閉じこもってしまう。
それをある方法で救うのはジャック。
サムソンとデリラ、岩窟王、不思議の国のアリスといったジョイがジャックに聞かせていた物語が彼らをポイントポイントで救う。
ラストシーンで彼らは「部屋」と決別出来た。世界は広い。
賢いジャックの事だから母を助けつつ幸せになれるだろう。
