ティティー

ルームのティティーのレビュー・感想・評価

ルーム(2015年製作の映画)
4.1
7年間監禁され続けてる部屋で息子が5歳の誕生日をむかえる。
ケーキにロウソクがないとワガママ言う息子。
親としてそんな事もしてあげられない環境は悲しかっただろうな。

そんな些細な事が積み重なって、息子に真実を話して脱出を試みるんだけど、息子目線でみていると《世界》に出た途端に弱く脆くなっていく母親にこれで本当によかったのかな?と思ってしまっているような息子が切なかった。

狭い《部屋》にいた時は強い母親に見えた。親でいる事で精神を保っていたんだろうな。


最後の
「よくないママね」
「でもママだよ」
はすごーく胸に突き刺さっちゃった。

子供にとったら、どんな時もママはママなんだよな〜って。

状況は全く違うけど、同じママとして反省する事は多々あるから・・・。

監禁されてた親子、娘が行方不明になった親。
両方の親子愛を感じられる作品でした。