観終わって速攻でもう1回再生ボタン押した
いやこれ、そもそもなぜ観たかったかと言うと…
だーーーーーーーーーぁぁぁああいすっきYUKIが
猛烈オススメしていたから!!
YUKIの猛烈プッシュぶりと、この優しいジャケットから
そもそもの物語の残酷さを、どんな感じで表現しているんだろう?
なんて思って観たけれども
ああ…最高(´ ; ω ;`)
これは間違いなく女性の手により創られた作品だなぁ…という
なんとも言えない、美しく上質な映画です
ある日突然、17歳の少女が誘拐されて強姦され
狭い狭い部屋で、7年間も監禁されていたお話。
その間に犯人の子供を産み、育てていた。
こういう話は、特にこの舞台でもある欧米では
きっと本当に、日常茶飯事と言ったら可笑しいけれども
決して珍しくない事件だと思う
近年、日本でも似たような事件を耳にしたことがあったくらいだし。
この映画の良かったところは
5歳の子供、ジャックの視点でストーリーが進むところ
まず例えば、このストーリーの最初の舞台『監禁部屋』も
ジャックの母親、つまりレイプされた被害者女性から見た視点だけれども
5歳の息子、ジャックの視点から見たらそこは
大好きなママと暮らした、“ 僕のすべて ” が詰まった『大切な場所』になる
母は、どんなことがあっても息子を守ろうと決めた
毎朝のストレッチや、ヨガ、ビタミン剤を欠かさず、日々を生きた
歌を歌って聞かせ、お話を聞かせ、卵の割り方を教えて、その殻でヘビを作ったりもした
息子ジャックへの愛に溢れたその場所が、この映画を
誘拐や強姦、監禁と言った言葉からイメージされる
怖いとか、痛いとか、悲しいとか…そういう方向へ、向かわせなかった
とにかく子役の男の子が、素晴らしすぎる演技で
観ている側も、思わずこの子の世界観へトリップしてしまえる
始まってすぐの、母親とのシーンで
虫歯を痛がる母に対し
「大丈夫と思えばへっちゃらだ!」
と言っていたり
母親が自殺未遂をしたときに
「ママは、駄目なママね」という言葉に対し
「でも、ママだよ」と、返すやり取りなどなど…
なんだか深いぃセリフが、ときどきポン!と出てくるところも
この映画を柔らかくしてる素敵なポイント
監禁生活から脱した現実は、希望と絶望が表裏一体
過去に絶望し、未来に希望を持ち、また未来に絶望し…
その繰り返しの世界
だけれど、そこには子供の純粋さがあり、光であり
生きる!という生命力があり、強さがあった。
DVD買いました。