悲惨な状況下で育ってきた人間というのは、それを「普通」だと思いながら育つわけで。
周囲から見れば 可哀想、異常
もっと良い生き方をすればいいのに
そんなことを言われても一般の人間とは全く異なる感覚だから、なかなか理解出来ないのだ。
多分 一般人とは違う人種と言っても過言ではないレベル。
そんな私も育ての祖母は自殺し、その後は殴られながら育った被虐待児。
虐待母がいなくなってから、自由になれたわけではなく、そこからいわゆる「ふつう」の感覚を掴むまでに相当な時間を要した。
狭い籠から飛び立てても、籠の中で育ってきた人は飛び方が分からず苦労する。
とにかく見ていて苦しくなる映画。
私にとっては少し自分と重なる部分もあり、ちょっぴり勇気付けられる一本でもあった。