8割方退屈で2割面白かった、という印象です。最後の15分が良かったので、がっかり感は緩和されました。
シーンごとに見ると、くすり、にやりと笑えるのですが、全てが細切れで、感情移入が全くできませんでした。
同じテーマで、もう少しドラマ性の高いストーリーにすれば良いのに、と思いました。
泉一が1等賞に拘るのは良いのですが、空回りの度が過ぎて、見ていて苦笑いすら起きませんでした。逆に、もっとコメディ要素を強くして、関根勤ばりにバカバカしいものならば、爆笑できて良かったかもしれないです。
時代時代の流行歌が流れるのは、私の世代(40代)としては楽しめましたが、知念くん狙いと思われる中高生の観客は、ポカーンという感じでしょうか？バスケットボールを置くシーンなど、昭和47年生まれの私でも、知識として知ってる程度ですし。
そして日テレ番組の応酬は勘弁して欲しかったです。正直、時代を表すならトップテンではなくベストテンですよね？ウルトラクイズも仮装大賞も分かるには分かりますが、この人は日テレしか見ないのか？という変な印象が。最後のイモトさんのマラソンに至っては、興冷めしました。(私は24時間テレビのマラソンの主旨が嫌いなので)
平泉成さんと宮崎美子さん夫婦の存在感に救われ、終わり方はとても良かったです。この二人をもっと全編に出しくれたら良かったのになぁ。
そして、桑田佳祐さんの曲。私は桑田さんファンなのですが、この映画にあまり合ってないと思いました。と言うのは、歌詞が良すぎて、勿体無い。
桑田さんは原作舞台の映像と、この映画のラッシュを見た上で製作されたそうですが、完全に曲に映画が負けていると思いました。また、もしかしたら舞台ならとても満足できたのでは？と思いました。と思って考えると、前半の細切れ感など、一人舞台ならありですよね。
桑田さんの曲をメインにして、別の作品を作って欲しいです。
