キー坊

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男のキー坊のレビュー・感想・評価

4.1
才能溢れる稀代の脚本家、しかし共産主義という思想ゆえに映画界から爪弾きされた男、トランボ
ローマの休日とかは知ってるけど、この人が偽名で脚本を書いた作品なんですねぇ、まだまだ知らないことがたくさんあります

冷戦時代、アメリカとソ連が睨み合い、不穏な空気が溢れていた時代
資本主義の国アメリカにとっては共産主義を掲げるというのは敵国の考えを持っているということで、犯罪と見なされる
暗黒の時代だなぁ、自由の国といえどその国にそぐわない思想を持っているものなら犯罪者扱いされる
素晴らしい脚本を書くが世間からは疎まれ、社会からは監視され、肩身の狭い生活を送って行く
それでも同じ考えを持つものや家族を守るために闘い続けるトランボ
信念を貫き、世間と闘うことができたのは、やはりその類稀なる才能と大事な人たちを守る気持ちが強かったからでしょうか

決して辛気臭くならずに熱い展開があって非常に見応えがあった!
今でこそ色んな表現が可能になってきたけど、こんな時代があったのだなぁ
名作の映画が出来上がっていくその裏で、これほどの血が滲むような苦労があったのかと
トランボが脚本を手掛けた映画を調べて見たいと思いました

娘役のエル・ファニングがとても可愛かったです(笑)
キー坊

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