トランボ ハリウッドに最も嫌われた男の作品情報・感想・評価・動画配信

「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」に投稿された感想・評価


いわれなき汚名による迫害に屈することなく己の信念を貫いた男と愛する家族との強い絆を描く。

脚本家トランボはハリウッド黄金期に第一線で活躍していたが、冷戦の影響による赤狩りの標的となり、投獄されてしまう。釈放された後もハリウッドでの居場所を失ったトランボは、偽名を使用して「ローマの休日」などの名作を世に送りだし、アカデミー賞を2度も受賞する。

ハリウッド・テン…尊敬
国茶

国茶の感想・評価

3.8
結構前に見たけど妻に勧めるためもう一度見ました

地味ながらすごく面白い映画です。

思想やらなんやらであ~だこ~だ言いながら見るのが
とても盛り上がると思う。
pinooo129

pinooo129の感想・評価

3.5
ローマの休日書いた人がオスカー像を会場で受け取れない時代背景があったとは知らなかった。他にもスパルタカス、素晴らしき哉、人生!など名前だけでも知ってる名作を生みだしたすごい人なんですね。
嵯峨

嵯峨の感想・評価

4.6

このレビューはネタバレを含みます

現在見てるシリーズ「ブレイキング・バッド」でいよいよクソっぷりを露わにしてきたウォルター・ホワイトが「いい人」演じてて吹き出しそうになった。面白かった。

真っ先に思い出したのが「Mank/マンク」で、プロット自体はほぼ一緒だった。「Mank」は戦前で「トランボ」は戦後の話なのでこの映画の赤狩りは「Mank」にはなかったが、まあほぼほぼ一緒。
だが圧倒的にこっちのが(まだ)見やすいし大衆性がすっごいある。共感しやすい人情話・家族の話と交えて「トランボ」は話が進み、最後の締めくくりで映画のテーマ的なところ、メッセージまで入ってるので非常に見やすくて面白さが伝わりやすいと思う。(「Mank」見た人はわかると思うけど、「Mank」を初見で全て把握するのまず無理な映画なので・・・)
思想弾圧によってクレジットが出せなくなっても書き続ける不屈の精神、とにかく書く!!っていうまさに脚本家精神がちゃんと見せ場になっててすごく面白かった。「ローマの休日」の政治的側面も連想させる実際の映像を使った構成も良かった。

ただ違和感もあって、それはこの映画はほぼほぼ意図的に「共産主義思想」と「(スターリン体制下における)共産党員」がごっちゃになってた、正直これはどうなのかなと思った。
この映画が見やすくて娯楽作として面白い一因に善悪の二項対立軸が明確(相変わらずルイス・B・メイヤーは悪役だ)で、最後のトランボの告白のシーンや「スパルタクス」がヒットしそう・・・な「勝利」のシーンなんかあったりして娯楽性がものすごくあって面白い。だが、面白い一方で果たしてじゃあ当時の共産党員というのは「善」なのかという違和感。根本を辿ればソ連が善?いやそもそも思想に善悪つけるのはこの映画のテーマから外れてる。
この映画は「思想弾圧」が一つ大きなテーマになっていて、そもそも「いかなる思想も弾圧されるべきではない」という極めて当然(アメリカ合衆国憲法修正第1条)からスタートする。だから「思想」の良し悪しは関係ない。故に共産主義思想だって当然尊重されるべきである。だがこの映画はあまりにトランボを善人に描こうとするあまり共産主義思想の価値判断を行なっているように思えた、例えば冒頭の子供に向けた共産主義思想の説明はいくらなんでも安易すぎる気がする。これは映画のテーマを希薄化してる気がする、現在リベラル思想が拡がっていて現在に照らし合わせてトランボの思想は「良い思想」だからトランボの扱いは不当と判断されるのか?いやトランボが如何なる思想であっても思想弾圧や表現弾圧は不当なのである。

「Mank」は善悪の二項対立から距離をとった映画だと思う。ウィリアム・ハースト率いる当時の共和党支持者たちを巨悪に描いてるのは間違いない。故に起こる悲劇・そして更なる絶望が描かれ、なぜ「市民ケーン」を書いたのかなぜクレジットを入れることを最後の最後に望んだのかが描かれる。これは「トランボ」的熱い展開である。しかし、史実を知るとこの「Mank」という映画自体が「悪」側が行なっていたプロパガンダ映画の手法を模倣していることがわかる。思想の善悪・・・本来は観客が考えなければならない、ここでこの二項対立軸も持ち帰るハメになる。つうかフィンチャーってそういう監督だよね!!
「トランボ」はそこが非常に曖昧にされたまま話が進むので違和感があった。

まあとは言っても面白かった。
MH

MHの感想・評価

4.0
①2016/08/03 字幕 TOHOシネマズ名古屋ベイシティ②
普段ならむしろ憎むべき敵であるはずのお金に汚い守銭奴が、金を稼げる奴ならアカだろうが誰だろうが関係ない、たっぷり儲けさせてもらいますよ、と頼もしい味方となるところが痛快なんですが、ということは逆に、普段は愛すべき仲間で清廉潔白かつ思想も共感できる人物が、それだけは納得できない、などと言って、主人公が生涯をかけて追及している目標の達成を、決定的に達成不可能な状態に追い込んでくる、みたいな話あるだろうけどストレスがたまるだけな気がするので絶対見たくない。
WAKAMIYA

WAKAMIYAの感想・評価

3.8
架空の人名での受賞はアツイ
RN無しでネタメールを投稿するかのよう
ただありあまる才能があるばかり

それも映画がメディアとして強力だったころのこと
「ペンは強し」というけれど、偽名で2回もアカデミー賞を受賞したトランボ程の実力があっても、名誉を回復するのに11年かかっている。
また逆に、ヘレン・ミレンが演じたコラムニストのヘッダは、ペンの力でたくさんの人を陥れている。
最初は戦場に出ている息子の事を思って、共産党員が許せなかったのかもしれないが、次第に「私は国民の声を代表しているのよ」から、「私の言う事を聞かない人間は、ハリウッドから抹殺してやる」と、
人の人生をも左右できるそのパワーに、だんだん酔いしれていってしまったのだろう。

エリア・カザンが晩年、アカデミー賞の名誉賞かなにかを受賞した時に、スタンディングせずにブーイングしていた俳優もたくさん居たが、彼女の末路はどうだったのだろうか? 見せてもらいたかった。

トランボはこの映画の始まりの時点では、牧場付きの広大な敷地の自宅を持っていたが、彼の出自が貧しく、ハリウッドで脚本家になるまで苦労したせいか(ここら辺は映画では説明されていない)、
自分が売れっ子脚本家だったにもかかわらず、照明や音声など映画業界の関係者全員に、一定レベルの給与が与えられる事に拘っていた人の様だ。
これは現在、欧米や世界中の金持ち達がケイマン諸島の銀行に隠し口座を持っていて、貧富の格差が拡大しているのが非難されている現代にも通じていると思う。

ソ連時代の共産党のように全部平等である必要は無いが、ちゃんとプロフェッショナルの仕事をこなしている人がそれなりの給料を貰えず、プロデューサーや俳優に巨万の富が偏り過ぎていた事には、反対だったのだろう。

私はまだ生存していた頃のカーク・ダグラスを知っている世代だが、若い頃にこんな粋な事をしてたんですね。
オットー・プレミンジャーという監督の事は知らなかった。この人の作品は、今観ても面白そうなので、また借りて観てみようと思う。

他にも、『キングコング』は先に着ぐるみありきだった?とか、トランボって『ジョニーは戦場へ行った』の原作小説を1939年と、まだアメリカの第二次世界大戦参戦前に書き上げていたとか(私はベトナム戦争後に書かれたと思っていたので)、
追放されたハリウッド・テンが、こんなに多くの有名な作品の陰で活躍していたのかと、裏ハリウッドの歴史を見せてくれていたので面白かったです。
なるみ

なるみの感想・評価

4.5
映画史、近代アメリカ史の事前知識がある方が楽しめる。いきなり見ると少し難しい部分が多いかも。

思想で迫害される中、長い間戦い、実力で国中に認めさせたトランボはもちろん、妻と長女ニコラの存在感が大きい。長男次女含め戦いを支えきった家族が本当にすごい。

登場人物が多いこともあり、序盤はごちゃついてる。これ理解できるだろうか…と思ったが集中して見ていれば後半からぐっと面白くなる。ただ気抜いたらその分しっかりわからなくなる。
anguish

anguishの感想・評価

4.0
実話を基に

「こうして話しているのは、誰かを傷つけるためではない、傷を癒すために話しているのです。傷を修復するためです。今まで長い間、人々がお互いに負わせた傷を…そして何より我々自身に負わせた傷を」

From follower reviews
◎カーク・ダグラスのかっこ良さよ。最初はごちゃっとしているけど中盤を越えた辺りからグッと引き込まれす。「ブラックリスト」に記され不当に扱われた人たち。そんな中でも家族とは固い絆で結ばれていたかと思っていたら「家族のために」と言う思いは一人歩きして心も生活も乖離していく。口数の少なかった妻のクレオ(ダイアン・レイン)は…

「ローマの休日(未鑑賞)」「スパルタカス(未鑑賞)」「黒い牡牛(未鑑賞)」など有名な作品やキューブリック監督、ルシル・ボールなどの名前が挙がって妙に熱くなる自分がいたりします。家族を中心に繰り広げられるストーリーは目頭を熱くさせました。

ダグラスにもらったと言う肩にちょこんと乗せたサミー(鳥)の可愛さは何物にも変えがたかった。

忘れないで、エンディングロールの本人のインタビューは必見です。

20220326-22(153)
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