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ファブリックの女王のhaiziのレビュー・感想・評価

ファブリックの女王(2015年製作の映画)
3.2
フィンランド発、誰もが知る人気アパレルブランド“マリメッコ”の創業者、アルミ女史の物語。

ま~~~あ、アルミ女史!かなり我が強く傍若無人な女性だったご様子。
決して好感の持てる女性ではないけど、ブランドを立ち上げて、ここまで組織を大きくする手腕を持つ女性って、大体こんな感じでしょう。きっと。。。
好感も共感もないけど、こういう女性、嫌いじゃない。
冒頭でアルミ女史が自身の人生について“特別な事は何もない”と語っていたのが、突っ張って生きていたアルミ女史の生き様を象徴している言葉に感じてなんか刺さった。

絶対に仲良しにはなれないタイプだと思うけど、アルミ女史の人柄とか、溢れるエネルギーとか、彼女が抱えた苦悩とか、凄く興味深い。
傍若無人な女性っていう印象が強かったけど、そのマイナスポイントを差し引いて余りある強烈な魅力のある女性だったんだろうな。


劇中劇の体裁の本作。
アルミを演じる女優さんが、アルミを理解しようと悩む構成は凄く効果的。
私も一緒に、けったいな女性アルミの人物像に引き込まれていった感じがする。


マリメッコと云えば、ここ数年人気よね🌼
ポップでビビットで素朴でキュートなイメージだったけど、アルミ女史が“可愛い柄にはしない!!”って言っていたのは印象深い。

時代とか、国とかでの“可愛い”の概念の相違なのかしら。。。

あまりに可愛らしいテキスタイルから敬遠してたブランドなんだけど、本作を観てちょっとマリメッコが好きになった♡
アルミ女史の思惑とは違うのかもだけど、すっごくカワイイ♡♡♡
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