ろーずまりん

レイチェルのろーずまりんのネタバレレビュー・内容・結末

レイチェル(2017年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

世間知らずの青年が財産目当てで騙されるという話です。


レイチェルは黒か白かどっち?明らかに黒でしょ。と最初はそう見てました。ですが、ラストに近づくにつれ、実はケンダル弁護士とその娘のルイーズではないかという思いになっていき、ラストシーンでルイーズが子供と財産を手に入れ、勝ち誇ったような不敵な笑みを見た瞬間あっ!となりました。そもそも親子は最初からフィリップの財産狙いでした。というのもルイーズがラスト、実はあのイタリア男はゲイであったと明かしました。それを聞いたフィリップは慌ててレイチェルを追うのですが時すでに遅し。。ある意味レイチェルも騙されてますよね?


途中、ブルーベル花のシーンでレイチェルはこう言います。ケンダル弁護士は私を認めてくれてなかったけど、今日は優しかったわ。今度ロンドンで会う約束をしたの、と。その他思い起こせば財産の件や、アンブローズの話では必ずこの親子が絡んでいます。レイチェルの毒入り紅茶も事実ですが、ケンダル親子の方がさらに上だったのですね。つまりフィリップは二重に騙されてたのです。


それにしても幼少期、母親の愛情を知らないまま大人になるとこういう事が起こりえると、現代にもあてはまる事を見事に描いていますよね。2回見る体力はないですが、実は深い作品だな〜と思いました。
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