SaenkiedeJong

ジョン・F・ドノヴァンの死と生のSaenkiedeJongのレビュー・感想・評価

4.6
グザヴィエドラン監督の作品はちょっと合わないのかな?と過去作観てきて思っていたのだけど、これはめちゃくちゃ響きました...!!本当によかった!!冒頭シーンからラストまで目を離さず観てほしい。個人的に期待してなかった分、こんな映画も撮れるのかと...。驚いた。OSTの使い方とか2つの世界観の切り取り方とか。寂しいのに高揚感あったりとか。とても離れているようでとても近くに感じる部分。分かる気がするんだよね。とにかくいろんな想いが重なった...。現実との交錯的な。彷彿させる物もあったり。そしてラストがいいね。またひとつ、心にしまっておきたい作品が増えました。

追記
自分の好きなスターやアーティスト、アイドルが自らこの世を去る道を選択したとしても、多くの人はその原因や理由をその人物の表の顔から考察することしかできない。しかしあくまでもそれはその人達の想像でしかなくて。けれどルパートは少なくともジョンの人生の影の部分、孤独や虚しさに触れていた。だからこそあのラストシーンには参った。やりたいように、やってやるぜ!と言わんばかりの爽快なラスト。そして記者のあの表情。みんなどこかに繋がりを、存在を求めていて。それを外野が指図する権利はない。あの耳鳴りのシーンはとても象徴的で、ジョンの感情を目の当たりにした気持ちになって辛かった。最後に、ルパートはジョンFドノヴァンの死と生に影響された1人であり、それは私たちのような推しがいる者にとっても通ずる物があるんじゃないかなと、思った...
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