このレビューはネタバレを含みます
新人ロードレーサーの成長を描いた作品。
ロードレースを題材にしているだけあって、流石にレースシーンは迫力がありましたね。
空撮もガンガン入るし、選手を近くで捉えたショットは臨場感があって、クラッシュが起こると身を仰け反ってしまう程。
ただ、GoProっぽいカメラは安さを感じてしまうので、映画ではあまり使って欲しくないな~と思ったり。(この映画に限らずですが…)
あとは、『弱虫ペダル』を見てた人間としては、あのアニメの実写版を見てるかの様な感動がありました。
先頭の選手が風除けになったり、選手によって脚質が違ったりと、弱ペダを見てた事がかなり理解の助けになったなと。
ロードレースに対する知識がない人は、弱ペダを見て勉強するのも一興でしょう。
そして、そんな本格的なロードレースの話と並行して描かれるのが、主人公とヒロインの恋愛関係です。
昔のトレンディードラマの様な演出には、度肝を抜かれましたが、これはこれで新鮮で笑っちゃいましたね。
ただ、このヒロインの話が思ってた以上に尺を取るし、主人公側も挫折する話が続くので、中盤で物語が停滞してしまうのが残念なところ。
恋愛の話をカットして、もっとライバルとの関係に注視すれば、『ラッシュ/プライドと友情』の様な骨太なレース映画になったかもしれません。
レースシーンが良かっただけに、変に寄り道してしまう事が勿体ない作品でした。