MikiMickle

ベビーシッター/CAGEのMikiMickleのレビュー・感想・評価

ベビーシッター/CAGE(2014年製作の映画)
3.6
『CAGE ケージ 』
女性監督オードリー・カミングスの初長編映画。
東京スクリームクイーン映画祭のオープニングを飾った作品。その時の題名は『ベビーシッター』

女子高生カイリー。パーティーで、同級生とはめを外したエロ動画が拡散され、笑いの標的に。
泣きながら家に帰ると、母からその事でまた叱咤されてしまう。
その夜、遠くの豪邸までベビーシッターに行く。ハロウィンの夜。
小さな子供二人を寝かしつけたところ、ドアのチャイム。外には豚の仮面を被った少年。その後ろにも豚のマスクを被った人が… 怪しいと思いつつもドアをあけたカイリー。その時から、その夜は恐怖の悪夢と化すのだった…

豪邸を舞台に、大豚・中豚・子豚殺人鬼に襲われるというホラー映画。

だけど、家は引っ越し間近なので、包丁なんか武器になるものがほとんどない‼ 頼りになるのはスマートフォン‼ 必死に警察と連絡をとります。警察は、応援が到着するまで、そこで隠れているようにと…
そして、広い広い豪邸内かくれんぼ。
豚たちのトラックの中には、同じように拉致された女性と子供が…

だいたいこういう被り物系殺人鬼ものの主人公は、純潔で真面目な娘が多いんだけど、
カイリーの場合は初っぱなからそんな感じだし(まぁ、そんなタイプではほんとはないんだろうけど)、ベビーシッターもそんな状態だからいやいやながらしてるから、結構子供たちにそっけない。
そんな彼女が、だんだんと子供をしっかりと守り、助けようとしていくので、次第に応援していくようになります‼

The 3 豚。大豚は麻の布で作った豚頭、中豚はたぶんリアル豚皮、そして、この映画のポイントのひとつは、豚お面の子豚…子供が殺人犯のひとりだということ… 子供を殺人に巻き込んじゃいけませんっ(>_<)‼

こういった事で、ありきたりになりがちなシチュエーションにプチ差別化をはかっています。

無言の豚コンビ、気持ち悪い。
豚メン、なかなか良い出来です♪
警察無線を傍受してて、手強いですねぇ。

警察の到着・逃亡・拉致・捕獲・格闘などなど、
なかなかの緊張感がずっと続き、最後まで飽きませんでした♪

後半、エロ動画を流した男が現れたりと…
そしてそのやり取りがアホくさくて面白いよw
あ、ゲロ、ちゃんとある(笑)

あと、豪邸のインテリアや内装、間取りなどが変わっていて興味深かったです。そこを綺麗に丁寧に撮していて、女性監督って感じがしました。

ちょっと、途中でオチがだいたい読めてしまったのが少し残念。
でも、それだけで終わらないし、
低予算なりにはよく出来た作品だと思います。

やつらの目的、なんなんだろ…

豚さんとオーバーオールは似合う。
MikiMickle

MikiMickle