この話が、概念が世界を変える。
全ては彼らが教えてくれた。
難解な映画だという一言では終われない。
過去・未来という時の流れは、過去・未来という言葉があるからこそ、認識することができ、そもそもその存在や境界線は何なのだろうか。
作品の物語性はもちろんあるのだが、それよりも深い思考を見ている気分になった。
私たちはものに名前がついて初めて認識ができる。それに名前がなかったら、この世に存在しないのに等しい。そう思うとどこか恐ろしくなる時がある。
名前(ことば)が存在証明なのだ。
だからこそ言語は最大の力を持つものなのかもしれない。
