友達に教えてもらった映画。ジャケットは見たことあったけど、それが何度もB級SFに思えて観ていなかった、ごめんドゥニ監督。
ドゥニ監督作品は好きなものが多く、どうやら相性がいいらしい。どんなSF映画かなー?って油断して観てたら、アレ?始まりからなんかSFっぽくない?ん?と。
ゆっくり静かに話が展開してゆく感じがするのに、次はどうなるんだろう?と、どんどんのめり込んでしまう。わからない、わからないけど少しずつ絡まった紐が解けてゆく、だからまだまだ続きを知らなくてはいけない、そんな気持ちになり目が離せなくなるのはさすがドゥニ監督と言わざるを得ない。
どうなるの?と頭の中ハテナでいっぱいのところからの怒涛の伏線回収劇。怒涛なんだけど静かっていうのが、もう!たまらん。
この監督の絶妙な話の展開の仕方、すごいなと毎度思わされるのは私だけ?
ラストに主人公のルイーズが、イアンにある質問をし、そのイアンの返答に私は涙を堪えきれなかった。そして、その言葉は私がずっと心に刻んでいる言葉でもあった。嬉しさと、やっぱりそうだよねって背中を押してもらえた安心感。自分を見失いそうになった時にこのシーンを観るようにしている。
独特の色合いと、そして言わずもがな音楽は最高!マックス・リヒターの「On The Nature Of Daylight」を聴くだけで涙が溢れるカラダになってしまいました。
最高の映画、私のバイブル。好きな映画TOP3のうちの一作品です。