Harutaco

メッセージのHarutacoのレビュー・感想・評価

メッセージ(2016年製作の映画)
3.3
小説を読んで本当に本当によかったので映画もようやく鑑賞。結論としては小説のほうがよい(たいていそうだが)。小説のほうがよかった点としては、相手を理解する過程がもっと緻密に丁寧に描かれていること。ルイーズたちの作業はとことん地味なはずで、文字で読ませる手法が勝る。シェルやヘプタポッドやその声、文字について想像する楽しみもある。映画のよかったところは、「メッセージ」やストーリー構成をわかりやすく、明確にしていたので、小説の理解の補足になった。

他者理解の学問である文化人類学の極限(文化宇宙人学、か?)だと思う。ひたすら相手を理解しようと努めること。それにつきる。人類にはルイーズのような人がもっとたくさん必要だと切に思う。
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