時間を「流れ」として意識するか、それとも「一瞬一瞬を紡いだもの」として捉えるか。時間に対する問いと、言霊を改めて認識させてくれた作品。
文字や言葉１つ１つに時間が宿る。その一瞬一瞬こそ、過去現在未来を紡ぐものではなかろうか。時間を「一瞬一瞬を紡いだもの」と捉えるのならば、それに付随する、発せられる文字や言葉をもっと大切に、そして着実に伝えようと思えるようになるだろう。やがて紡がれたものは形となり、感情となり、いわゆる「流れ」としての時間を形成していくのだろう。
個人的には、3ヶ国語話者として物語自体を噛み砕くことができた。音響もあったからこそ、重みがひしひしと伝わってくる作品だったと思う。
