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男と女 IIのpandaのネタバレレビュー・内容・結末

男と女 II(1986年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

そうだったのか…。
あの『男と女』の駅の場面のその直後にそんなことがあったとは。。。私は、前作のレビューで見当違いの解釈をしていた。

汽車の中で、なにか気持ちに変化があったうえでの抱き合う場面かと思っていたから。

そうじゃなかったのね。でもそう知って納得した気もする。あの汽車に乗っている間にそうそう気持ちは変わるもんじゃないような気もしていた。結局あの頃はアンヌは、旦那さんのことを忘れられなかったのね。旦那さんが亡くなってあまり時が経ってなかった。恋愛って二人の気持ちがピタリと一緒になるというのは奇跡に近い、と思う。

お互いのタイミングってあると思う。


さて、この映画はそういう二人の20年後の話になるが、まあ、二人とも素敵に年をとっている。20年もたってないかのように見えた。

前作では、このアンヌさん、本当に映画の仕事しているのかと思うくらい(仕事の場面はあったけれど)美しかったけれど、今回、仕事の場面も多く出てきてバリバリ働いているのがわかる。

ジャン・ルイも渋くなって若い彼女までいるけれど、この彼女が若すぎて後先考えず暴走するから、怖い。まさかの展開に驚かされた。

娘さんのフランソワーズがまたとても美しい。はっとさせられるくらい、前作のアンヌが出てきたかのよう。アントワーヌも大人になっているし…

アンヌの作る映画が、自分たちの恋をミュージカル仕立てにしているところは、見ている私には前作のリメイク版を前作の(映画の中で見学している)主人公たちと共に楽しむ目線で見ることもできて、妙な気分の面白みがあった。見て楽しめたけれど、なんといいますか、あの、前作の『男と女』ほどのオシャレ感と感動は味わえなかった。詳しくないけれどカメラ使いというか、はっとする美しさのようなものが、あまりなかったかな。

二人のその後がわかったドラマとしては前作のファンとしては、満足。
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