Rio

リメンバー・ミーのRioのレビュー・感想・評価

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)
4.0
「死んだ後に残るもの」80点

家族か音楽かなんて選べない
死後に家族や子孫が自分のことを覚えてくれたり、祭壇に飾られていればそれは一族の中で受け継がれ、忘れられることはない。
音楽も同様に、自分が作った曲を多くの人に愛されて歌われたら、人々の記憶から忘れられることはない。

人はいつ死ぬか。人は2度死ぬ。
1度目は肉体が滅びるとき。
2度目は生きている人に忘れ去られたとき。

今作では、家族をテーマにして描かれているが、生き方は人それぞれだ。
問題は、自分が生きた証をどういった形で残したいのかということだ。もちろんその形はさまざまで、人の心の中や、音楽や小説など作品として残していくのも良い。だがもし、時が流れ行く中で自分がこの世にいなかったものとされたら?それ以上の虚無感はない。自分が生まれてきた意味を考えたときに、わたしは、自己満足な生き方ではなく、自分が生きた証をなにかしらの形で残したいと思う。少しでもこの世界に、自分がよい影響を与えることが、自分が生まれた意義であり、神様がわたしを生み出した理由なのではないかと考える。

ともあれ、リメンバー・ミーはそういった意味でも素敵な曲だった。
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