〈無差別殺人事件〉を軸にした
その家族、背景の話で
まぁたしかに父親が威圧的で
勝手なせいで家族が崩壊したっていう
流れなのもすごく分かる。
でも、それを言い出したら
全ての人に背景がある。
あの父親があのマイホーム主義に
影響を与えたであろう
それまた一世代前の金物屋の父親や
奥さんが今やあんなに忌々しく思う
旦那と結婚してしまった趣向の根源
「死刑は絶望」と唱え続けて
訳の分からない犯罪者と結婚する
思考のきっかけ
キリなく全てに関わる背景があるはずで
だからと言って道端を歩く普通の人を
殺していい理由にはならない。
だから、全編見た感想としても正直
「へぇ、そうだったんですね」程度。
ただ家庭環境って
本当に大事だよなとは思った。
何が正解で、どうしたら成功っていう
確実なものがないから分からないけど。
ラストの葛城と順子の絡みは
心底不快だった。
急にオスになるオヤジが絶妙にリアルで
演技と分かってても存分に気持ち悪かった。
あぁいうやつ全然実在するし、引くわー。
でも、散々謎に人間の可能性の証明に
人生懸けてきた順子にまでも
さすがに蔑まれてたのはちょっと笑った。
稔が飲み物飲むシーン
客人に飲み物を出すシーン
（もしくは飲み物いるか聞く）が
割と多くて気になってはいた。
死刑前も「炭酸が飲みたい」って言ってて
コーラをあげましたって報告してたけど
これらどういう意味なんだろう？
生きる？
